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奇跡のような妊娠

32歳 女性 身長159cm 体重49kg
〈自覚症状〉
2年間にわたり妊娠を望みながらも、その願いは叶わず、不妊というつらい現実と向き合っておられました。医師の診断では、子宮筋腫、子宮頸部のびらん、卵巣機能不全、そして両側の卵管閉塞といった複数の婦人科疾患が確認されました。どれも妊娠の妨げとなりうる重大な要因であり、ご本人にとっては心身ともに大きな負担だったことでしょう。

〈体質と体調の特徴〉
体格は中肉で、顔色は青白く、やや黄味を帯びた透き通るような肌つきは、まるで蝋人形のように冷えを感じさせるものです(小倉流望診では“果物顔”と呼ばれる状態)。
生理前には強いイライラがあり、月経周期は30〜40日と不規則。高温期はしっかり14日間続き、体温は37℃に達しますが、生理は5日間で経血には多くの血塊が混じり、強い月経痛が伴います。特にへその左側には強い動悸を感じるとのこと。舌はのっぺりとしており苔が見られず、これは「太陰病」の兆しと捉えられ、深い冷えと陰性の瘀血の存在を示唆します。
排尿は1日に5〜6回、排便は1日1回とほぼ正常範囲ですが、天候の変化、特に雨の前や気圧の変わり目には頭が重くなる傾向があります。甘いものを好み、20歳の頃から血糖値が高め(常に120以上)で、糖尿病の家系(父親が糖尿病)も影響している可能性があります。

〈経過〉
このような複雑な症状を抱えながらも、自家製無農薬有機栽培配合の漢方薬を服用してわずか1ヶ月後、月に2度の月経(3日間と7日間)という一時的な変化がありましたが、その後2ヶ月で、なんと自然妊娠が確認されました。
その奇跡のような妊娠をきっかけに、同じ処方を継続して服用しながら、のちに3人のお子さまを無事にご出産されました。漢方の力、そしてご本人の体質改善への努力が実を結んだ瞬間でした。