畑仕事後の食事は、もちろんお米でなくては腹持ちしません。北海道育ちの戦争中シベリアで生活していたお客様によりますと、生まれてこの方お酢を一度も味わったことがなかったそうです。寒い国の方が、塩分のきいた濃い味を好むのは、厳しい寒さから、身を守るためでしょう。また、暑さで体力を消耗しがちな国の方は、バナナで熱を冷まし、体力を補っているのでしょう。漢方の考え方に「身土不二」という考えがありますが、和食に徹することは必要なのかもしれません。
煮炊きして熱を加える、陽に干す、塩押しをして時を経ることで食べ物は、体を温める性質に変わります。生ものや酢、砂糖を使うと体を冷やす性質になります。例えば、冷性のざる蕎麦は薬味添え・汁そばにすることで、椎茸は干椎茸、大根は干して塩押しのたくあんにすることで、いずれも温性に変わります。
その土地のものを、特に蒔いて芽が出るものを、頭からしっぽまで、咀嚼玩味して食べる、これが身体を温める食の基本です。
