福茶(ふくちゃ)

福茶(ふくちゃ)

福茶(ふくちゃ) 立春は、旧暦(地球が太陽の周りを1周する時間の暦、太陽暦と、月が新月から次の新月になるまでの時間の暦、太陰暦の両方を組み合わせた暦)のはじまりで、2月4日をいいます。この新しい年にはじめて汲んだ水(若水)は、健康、幸せを招くとされています。若水でいれたお茶が、福茶です。音の響きもいいですね。幸せが集まってきそうです。二十四節気(にじゅうしせっき)は自然の大切さを教えてくれています。元は漢方と同じ中国から渡ってきていますが変化にとんだ日本の四季に適合し、既に暮らしの一部となりました。私も知らなかったのですが、二十四節気を更に細分化した七十二候(しちじゅうにこう)があるそうです。農作業の目安となる農事暦として使われたそうです。その始まりが「立春 東風凍りを解く」(2月4日から8日)で、春一番(東風)が凍りを解かす時期です。漢方の暦では、収穫された当帰の根っこを「湯もみ」する時期です。昔は真っ暗な早朝から、工場にでて作業するのが楽しみでした。土が付いた当帰をお湯で洗い整えていくと体中がポカポカしてくるのを覚えています。二千本もある当帰の作業は大変ですが丹精こめて作り上げたものは、有効成分(エキス含量)が多いのです。自然は嘘をつきませんね。立春に間に合えば、福茶の代わりに、無農薬有機栽培で作った芍薬入りの漢方薬を若水(わかみず)で沸かして飲んでいただき、よい結果が出ることを願っております。 今年一年、どうぞよろしくお願いいたします。